引っ越して来た当初から気になっていた店が、千駄木駅近くの不忍通り沿いにある、いなり寿司専門店『いそ貝』。
開いているのか閉まっているのかよく分からない外観だが、一応のれんは出ている。
ウインドウを見ると、いなり寿司のり巻きの折り詰めを販売しているらしいこともわかる。
けれど、入っていくには勇気が必要で、今まで何となく敬遠していた。
今日はオットの仕事が超忙しく、作業しながらつまめるものをと考えているうちに、この店のことを思い出した。
思い切って店に入ってみたものの、店内に人の気配はなく、ちょっと不安になる。
だけど、酢飯のいい匂いがする
「すいませーん」
と、3回くらい呼びかけると、奥から「はい、いらっしゃい」と言いながら、おばあちゃんが出てきた。
ほっとして、15個入り1000円の寿司折りを頼む。
3分ほど待たされて、出てきた折り詰めは、ぎっしりと重みがある。
閑散とした店内は、椅子やテーブルが無造作に並んでいる。
以前はここで食べられたのだが、今は店主が年を取って対応できなくなったため、持ち帰り専門店になったという。
午後の3時か4時になると売り切れになることが多く、そのまま「今日はおしまい」と店を閉めるそうだ。
家に帰って折り詰めを開いてみると、しっとりと濃いめに色がついた油揚げが美味しそう。
味はかなり甘めで、懐かしい感じ。
食べながらオットは、「すごく普通だね」と言う。
その普通が、いいんだろうな。
のり巻きも、久しぶりに食べたら何だか妙においしい
昔ながらの、おばあちゃんの味がした。
ここで、ハタと思った。
いなり寿司も、海苔巻きも、1個60円と書いてあった。
それなのに、15個で1000円? 900円じゃなくて??
撮った写真で確認してみると、7個入りが410円で10円おトクなのだが、9個入りになると600円と60円割高となり、以降は1個5円平均で高くなっている。
たくさん買うと割高になる店って、あまり聞いたことがない。
ご高齢だから、数の多い折り詰めを作るのは、逆に大変なのかなぁ、などと思う。
次に買う時は、7個入りを2つ頼もうっと(セコイ)
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東京都文京区千駄木2丁目39-2
03-3821-4218
午前10時~夕方(売り切れたら閉店)
定休日 木曜
本日の一品
豚肉とかき菜の炒め物
豚肉は、香ばしくカリカリっとなるまで炒め、後でかき菜を入れて炒め合わせる。
生姜のすりおろしと塩、こしょう、最後に醤油少々で味付けすれば完成。
かき菜はあまり一般には流通していないけれど、さっとゆでてからし醤油で食べたり、浅漬けにしたり、パスタに入れたりと、いろいろ使える野菜。
つぼみが春らしく、ほとんどクセもないので、誰でもおいしく食べられる。
本日の猫
三崎坂の途中にある本通寺で見かけた猫。くるりと足に巻きつけたしっぽが可愛い。
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