「上りは40段なのに、下りはなぜか39段しかない…」
そんな不思議な階段は、いつしか「お化け階段」と呼ばれるようになり、根津の名所の一つとなっていました。
でも、最近はずいぶん様変わりしてしまったようです。
昨年訪れた時は、確かもっと幅が狭くて古びており、「お化け」と呼ばれる雰囲気を残していたはず。
もしかして、場所を間違えてしまったのか…?
そう思い、階段を上ってくる年配の男性に訊いてみました。
「あの、ここが『お化け階段』と呼ばれている場所ですか?」
すると、男性はそうだと頷く。
「去年に階段脇の住宅を建築する際、階段も綺麗に作り直したようだね。昔は風情があるところだったんだけどねえ。最近は、段数もかぞえなくなってしまったよ…」
と、ちょっと寂しそうにおっしゃっていた。
もともと、5年ほど前に、やはり住宅の建設をきっかけに階段左側を拡張し、さらに昨年、手すりから右側部分を拡張してもとの3倍の広さになったようです。
すっかり広く、綺麗になって「お化け」でなくなった階段。
風情ある頃の「お化け階段」の写真は「都市徘徊blog」に掲載されています。
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